🌸プラムブリーズ🌸Plum Breeze

森と清流に囲まれて自然に呼吸が深くなる☺。Living with Joy, Yoga, Meditation, Access Bars®, EM, etc. somewhat spritual.

楡家の人々

2017
10
このところ初夏らしいお天気が続いていました。ゴールデンウィークも通常のルーティンだったので、特にどこかへ出かけるということもなく。というか、気候がいいときほど家にいるのが快適で、むしろ外に行きたくない、という上機嫌なひきこもり。

新緑。爽風。紺碧の空。ベランダでハワイにいる気分。安上り~。家の片づけ物をしたあとにも、まだまだたっぷりある時間は読書三昧。
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羽村のまいまいず文庫さんで見つけた「楡家の人々」。中学生の時に少年少女向き以外の本で初めて読んだ長編小説。懐かしいー。ウン十年ぶりで読みました。
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青山にあった脳病院の人々のお話ですが、世田谷あたりのこともずいぶん出てきます。私は小中学校が、松沢病院のそばでしたから、描かれている風景や空気感に、とても強い親しみを感じながら読んだものでした。あらためて読んでみても、それはまったく変わっておらず、本と自分の中学時代が混然一体となって、私の原風景の一部となっていることを感じました。当時の友人はどうしているかな。本は時空を超えますね(笑)。

しかし、ストーリーはまったく覚えていなかった( ̄^ ̄)ゞ。特に第3部は、こんなに戦争のこと、戦場のことが描いてあったなんて。ぜったいに最後まで読んだ本なはずなのに、すっぽりそこが抜けている。子供だったから興味がなかったのか?楡家の家族、病院関係者の何人もが戦場に行き、ある者は、食料がなく、全員が餓死寸前の戦場島で日々を過ごし、ある者は、戦艦の軍医として攻撃を経験し、ある者はシベリア送りになり。詳細な日記文の形だったりして、市井の人々が体験した戦争の実際が、克明に描かれている。楡家は、著者北杜夫先生の家族がモデルで、本のために膨大な調査をしたそうなので、かなり本当のことなのだろう。

明治から第二次世界大戦後まで、日本、特に東京は、どんな道筋をたどってきか、ということを知る本でもあるな、と、思う。私の子供のころはまだ、戦争を経験して、それがどんなだったか、自分の言葉で語る大人たちがいた。もうそういう人たちもいなくなった今、おじいさんの昔の体験を聞くような感じで、動乱の時代を知ることができる。些細な日常のあれやこれやに泣き笑いして暮らす、ふつうの人の目を通した戦争の話は、等身大の自分にたやすく置き換えられ、悲惨さが身近に感じられる。どんな戦争反対論よりも、しみじみ戦争はいやだねー、と思う。

けれども、北杜夫先生の中立で飄々と、どこかあっけらかんと感じる文章で、悲惨かもしれないけれど、陰惨にはならないので、読みやすい。今回読み返すまで、個性的な人物たちのユーモラスな様だけを、記憶していたくらいだから。

そして今だからできることは、ネット検索。楡病院(青山脳病院)って、どんなだったのかとググってみたら、ちゃんと出てくるんですね。それはもうすごい建物でびっくり。想像以上でした(;゜0゜)。もう建物はとっくにないけれど、そのうち楡家の人々ゆかりの地を歩いてみたいな、と思うのでした。

読書の合間にはお散歩。

露虫の巣を見つけました。こういうの北杜夫っぽい(笑)。
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川沿いには、野生の藤の花と卯の花が満開。藤の香りはいいですねー。
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明日は満月ウエサク祭。夏が駆け足でやってきます。

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